前回は、Lluminoが電卓としてスタートするまでをお話しました。
今回は、多くの個人開発者が通る(?)「モチベーションの谷」と、そこから復活するまでのお話。
さて、電卓をつくると決まってからも、やることは山のようにあります。 しばらくは、地味な基礎づくりです。
この段階では、まだ頭よりも手を動かす比率が高く、無心でひたすらキーボードを叩きます。 成果が目に見えるまで時間がかかるので、心が折れそうになることもしばしば。
でも、悩むことはほとんどないので、順調に開発が進んでいきます。
開発は滞りなく進み、簡単な計算ができるようになりました。
しかし、「モチベーションの谷」(という用語があるかは知らないけど)は、ある程度アプリの形ができてからやってきます。
それなりに形になって、一定の満足感は得られた。 しかし、アプリとして完成させるには、まだまだやることがたくさんある。
Lluminoのモチベーションの谷は、この段階でやってきました。
やることを山のように残したまま、Lluminoはしばらく放置されてしまいます。
2012年9月の半ば、とある方の歓迎会にお呼ばれして参加したときのことです。
集まったのがiOS関係のメンバーということもあり、そのうちアプリ談義になりました。 話の流れで、作りかけのLluminoを見せてみることに。
すると、自分が思っていたよりも、ずっと反応がよい。 ダメ出しはたくさんもらったけど、それでも喜んでもらえたのがすごくうれしかった。
こうして自分はもう一度、「つくってみようかな」と考えはじめます。
モチベーションの谷から脱出するには モチベーションの谷から脱出するには、強いエネルギーが必要です。 今回は、「人に見せて、喜んでもらえたこと」がきっかけになりました。
閉じた世界でひとり煮詰まっていると、色々なチャンスを失っているのかもしれませんね。
つづく。