Appleの生み出した新しいプログラミング言語「Swift」。歴史あるObjective-Cと比べて冗長な記述が少なく、流行りのスタイルがふんだんに取り込まれていて、書くのがとても楽しい言語です。
まだ若い言語ということもあり、すでにiOS/Macアプリを作りきれるほどの力を発揮しながらも進化を続けていて、10月末にはXcode 7.1とともに最新版となるバージョン2.1が出ました。
改善されること自体はとてもよいことなのですが、Xcodeをアップデートした瞬間に警告・エラーの嵐になり、以前のコードが動かなくなる…なんて事態がたびたび起こります。
プロダクトコードをSwiftで書いていると、「新しいおもちゃ最高!楽しい!」という気持ちと「おいおい後方互換ないとか勘弁してくれよ」という気持ちが複雑に入り混じります。
今回、そんなSwift 2.1に対応したということで「Swift 2標準ガイドブック」をご恵贈いただきました。
「Swift 2標準ガイドブック」は、Swiftの教科書的な位置づけの電子書籍。基本文法・制御構文からはじまり、カリー化、パターンマッチングまで、隅々まで丁寧に解説されています。
Swiftの基本文法については、Appleの公式サイトに資料があるものの、英語だったり説明が簡素だったりと、ややハードルが高いと感じる人もいるだろうなぁ…と想像しています。
本書はアプリの作り方ではなく言語仕様の解説がメインですから、「Objective-CをSwiftに書き直したい」「もっとSwiftらしいコードを書きたい」など、Swiftという言語そのものを勉強する人に向いています。逆に「初めてのアプリをSwiftで作るんだ!」というような方には、より適した書籍が他にあるはずです。
英語が苦手、公式ドキュメントを読んだけど挫折した、ググった結果を理解しないままコピペしてしまう、…。そんな方は、日本語で丁寧に解説されている本書を備えておくと安心できそうです。電子書籍ですから場所を食うこともありません。
ちなみに、マイナビBooksからはPDF版も購入できます。PDFならお好きなリーダーで読めますし、何より検索できるのがよいですよね。