前回は、ホーム画面とアイコンの位置関係、光について書きました。 今回は、Appleがつくるアイコンに注目してみます。
アイコンの表現にも、色々な種類があるのです。
丸みを帯びたガラスの向こうに、絵柄の印刷されたシールが貼り付いている感じ。 iOS標準の光沢がこれなので、もっとも一般的です。
横から見たときの形は、こんな感じかな。
ロゴや絵柄をアイコンにしたいときは、まずこのタイプを検討することになりそうです。
ただし、ひとつだけ注意! この型のアイコンは、どれも下の方が明るい色になっています。
これはおそらく、ガラス玉の内側が明るくなる現象を表現したもの。 ガラスの透明感を出すために必要な要素です。 (「glass ball」みたいなキーワードで画像検索すると、写真で確認できます)
この型の絵柄を用意するときは、下の方を明るく、鮮やかに仕上げましょう。
つやのない平たい板に、ロゴや絵柄を載せたもの。
光沢が邪魔をしないので、中身を引き立てたい場合にオススメです。
ただし、OS標準の光沢を利用しないので、光の加減は自分で表現しなければなりません。 白色の光が画面上方から入ってくることをイメージしつつ、標準のアイコンと並べながら仕上げます。
この加減を間違えると残念なアイコンになってしまいますので、中級者向け…といったところでしょうか。
メモ帳や日めくりカレンダーなど、実在するものをアイコンの形にデフォルメしたもの。
原型を保ちつつ角丸に収めるのは至難の技ですが、成功したときの見栄えは抜群。 アイコンの凹凸と、光の色・方向との関係に気をつけながら仕上げます。
個人的には、一番好きなタイプです。
ときどき、斜め上から見たような、立体的なアイコンを見かけます。 例えばこれ。
かなり丁寧に描き込まれていて、素晴らしい仕上がりですね。 自分にはとても作れないレベルのものです。
でも、これを純正アイコンと並べてみると…。
うーむ、ちょっと違和感を感じませんか? やっぱり視点は正面からに統一したいなぁ…というのが、個人的な感想です。
もっとも、人によって好みは違いますので、意見が分かれるところかもしれませんね。