時間を計るために、必要な要素は何だろう。
実は、ボタンなんかいらなかったりする。
余計なものを一切除いて、ただシンプルに、計ることに特化した「BigStopWatch」。 自分は、このアプリが大好きだ。
標準アプリにあるような、「開始」ボタンはどこにもない。 どこを触ってもスタートする。
勉強会で発表するとき。 料理の出来上がりを待つとき。 時間を計るときには、いつもこのアプリがそばにいる。
デザインのよさを一層引き立てるのは、黒い背景にふわっと浮かんだ、どこか親しみのある数字。
iPhoneに標準で入っているこのフォントの名前は、Trebuchet MS。 「Trebuchet」は「投石機」という意味。 フォントの名前なのに、なぜ投石機なんだろう?
その答えは、英語版のWikipediaにあった。
フォント名に「MS」と付いているとおり、もとはMicrosoftのためにつくられたもの。 作者のConnare氏がそのMicrosoft社内で聞いた、あるクイズがきっかけになっている。
Can you make a trebuchet that could launch a person from main campus to the new consumer campus about a mile away? Mathematically, is it possible and how?
「メインのキャンパスから1マイル、Consumerキャンパスまで人を飛ばして運ぶ投石機(Trebuchet)はつくれるか?」
(ここで「キャンパス」と言っているのは、おそらくMicrosoft本社の建物のこと。それぞれの個性的な建物は、まさに「大学」のよう。)
Connare氏はこれを聞いて、「インターネットにのせて世界中に飛ばすことのできる、ステキな名前」と考え、Trebuchetという名にしたそうだ。
…話をもとに戻そう。
BigStopWatchには、機能が強化された上位版がある。こちらは、iPhone5やiPadの画面サイズにも対応している。
シンプルなBigStopWatchが大好きだけど、多機能がクールに配置されたこちらもいい感じ。
特に、ラップ機能の反応の気持ちよさは、他のアプリでは体験できない。 ぜひダウンロードして、自身の目と手で確かめてみてほしい。