ここぽんのーと

コードとデザインの境界に生きるエンジニアの、雑多な記録帳。

波平像の毛を守るデザイン戦略

2012/12/11, cocopon

波平さんの銅像の毛、また抜かれちゃいましたね。

<銅像>波平さん、また毛を抜かれる 東京・桜新町駅前

いけないことではありますが、気持ちはわかります。

荒野の真ん中にそびえた立つ、一本のワイヤー。
「抜いてくれ」と言わんばかりのデザインです。

防犯カメラをつける?
接着剤を強力にする?

だめですね。
人によっては、余計に抜きたくなるかもしれません。

デザインというものは、こういうときに、人を自然に導くことで解決するのです。

作戦1: 居心地を悪くする

噴水の真ん中に置いてやりましょう。
ランダムに水が吹き出します。

人感センサをつけておいて、人気のなくなる深夜だけ狙い撃ちモードにするのもよいでしょう。

ずぶ濡れで冷えきる犯人。
「おれはこんな思いまでして、何でこんなことを…?」
…と我に返り、家に帰ってあったかいお風呂に入るのです。

作戦2: 絶対に抜けない素材を採用する

どうやら、強力な接着剤を使っても抜かれてしまうようですね。
それなら、こういうのはどうでしょう。

絶対に抜けない素材で、毛をつくる。

…できませんか?
例えば、こんなものはいかがでしょう。

光で表現された、触ることさえできない毛。

昼は見えないけど、抜けづらいってことで許してもらいます。
新たな夜の観光地が誕生しました。

作戦3: 人の流れをデザインする

もういっそのこと、抜かれたっていいじゃないか。
抜かれたら、差してもらおう。

来てくれたみんなに。

抜き差しを自由にして、近くで「ご利益のある毛」を売ってみましょう。
波平さんを見にきてくれたみんなが、思い思いに毛を抜き、差して帰っていくのです。

臨時収入も期待できそうです。

「禁止する」から「導く」へ

人間は、禁止されると余計にやりたくなるもの。
困ったときは禁止するだけでなく、自然と解決するようなアイディアを考えてみるのも、なかなか楽しいものです。