Photoshop向けには「Slicy」という、レイヤーを一括エクスポートする便利なアプリがあるそうです。Retinaディスプレイ用の画像(@2x)も作ってくれるらしい。
Illustratorにはないのでしょうか?
「illustrator retina export」とか、「illustrator retina エクスポート」で検索するも、一向によい結果が出てきません。 Twitterでつぶやいてみても、まるで反応なし。
Illustratorで@2x画像のエクスポートを自動化するプラグインってあるのかな。Inkscape用のは自分でつくったんだけど…
— cocopon (@cocopon) May 27, 2013
みんなRetinaと非Retina用の画像、一括エクスポートしたくないのかな?
よし、ないならつくろう。 そんでもってブログ書いて、「こんな便利なアプリあるのに、なに車輪の再発明してんだよウケル!!」って教えてもらおう。
以前書いた2つの記事は、このスクリプトために準備してきたものでした。
これらを下地に、スクリプトを作成。
命名「aislice」。 ドキュメントに含まれるすべてのスライス領域を、非Retina(100%)とRetina(200%, “@2x”つき)で一括エクスポートするスクリプトです。
俺、このプラグインに反響があったら、「ais」「ice」=「アイス」とかけて、氷山みたいなクールなロゴを追加するんだ…。
中の「aislice.jsx」を、お使いのIllustratorのプラグインディレクトリに置いてください。 日本語でOS Xをお使いなら、「/Applications/Adobe Illustrator CC/プリセット/ja_JP/スクリプト」です。
Illustratorを再起動します。これでスクリプトの設置が完了しました。
ドキュメントを作成し、スライスツールでスライスします。
各スライスには、エクスポート後のファイル名(拡張子除く)を付けておいてください。 ファイル区切り「/」を加えて、フォルダ階層をつくることもできます。
メニューの「ファイル→スクリプト→aislice」で、スクリプトを実行します。
出力先を聞かれるので、お好きな場所を選んでください。
エクスポートが始まります。 途中で文字に関する警告が出ることもありますが、あまり気にしなくてください。
9 すべてのスライスが、100%と200%(@2x)でエクスポートされました。 カンタンです。
お約束ではありますが、このスクリプトは無保証であり、生じた損害に対し作者は一切の責任を負いません。 大事なファイルは保存してからお試しください。
ご意見・バグなどありましたら、@cocoponまでどうぞ。 GitHubのIssuesでも歓迎です。